Nutritional therapy
栄養セラピー(オーソモレキュラー療法)
栄養セラピー(オーソモレキュラー療法)とは
当院では、お薬による治療や対話によるカウンセリングに加え、身体の土台を整える「栄養セラピー(オーソモレキュラー療法)」を導入しています。
心と体の不調の根本原因にアプローチし、あなた本来の健やかな状態を取り戻すことを目指します。
このような体調や精神の不調にお心当たりはありませんか?
私たちは、心と身体は深いレベルでつながっていると考えています。 一見、精神的な問題に見える症状や、長引く慢性的な体調不良も、実は栄養バランスの偏りや不足が関係しているかもしれません。
- 慢性的な不調: 疲れがなかなか取れない、風邪を引きやすい・長引く、冷え性
- 精神・感情の不調: 寝つきが悪い、情緒不安定になりやすい、慢性的なイライラや不安感
- 身体の痛みや症状: 頻繁な偏頭痛、肩こり・腰痛、便秘や下痢などの消化器症状、花粉症
- その他: 肌の調子が悪い、生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)の改善を目指したい
栄養セラピー(オーソモレキュラー)とは?
高濃度栄養素で心身の機能を最適化する治療法
「オーソモレキュラー療法」とは、身体と脳の機能を最適な状態に回復させることを目的として、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、脂肪酸などの栄養素を積極的に活用する治療法です。
私たちの心と体のすべての機能は、細胞レベルでの栄養状態に依存しています。 栄養セラピーでは、血液検査などから体内の栄養素の過不足を詳細に評価し、不足している栄養素を食事指導や高濃度サプリメントなどで補い、人間が本来持っている自然治癒力を引き出すことを目指します。
栄養不足が精神の不調を引き起こすメカニズム
脳内で感情や意欲をコントロールするセロトニンやドーパミンといった神経伝達物質は、体内で作られています。これらの物質がスムーズに合成・機能するためには、特定のビタミンやミネラルが不可欠な材料や触媒として働いています。
例えば、以下のような栄養素の不足は、メンタルの不調に直結する可能性があります。
●ビタミンB群(葉酸、B6、B12など)の不足
セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の合成を低下させ、抑うつや意欲の低下を引き起こす。
●鉄・亜鉛の不足
鉄はドーパミンの生成に、亜鉛は精神の安定に関わるGABAの働きに関与し、不足すると不安感や集中力の低下につながる。
●タンパク質不足・血糖値の乱高下
食事から摂取するタンパク質が不足すると神経伝達物質の材料が不足し、また高糖質な食事による急激な血糖値の変化は、精神的な不安定さや日内変動を引き起こす可能性がある。
栄養セラピーのメリット
●根本的な体質改善
症状を一時的に抑えるだけでなく、不調の根本的な原因である「栄養の偏り」を是正することで、体質そのものの改善を目指します。
●薬への依存度を下げる可能性
身体の調子が整うことで、将来的に服用しているお薬の減量や離脱を視野に入れることが可能になります。
●副作用の低減
薬物療法と異なり、体に必要な栄養素を補うアプローチであるため、適切な指導のもとで行えば副作用のリスクを抑えられます。
●自己理解の深化
ご自身の食生活や体質に向き合う過程で、体内で何が起こっているのかを理解し、セルフケア能力を高めることができます。
薬に頼るだけでなく、ご自身の体の内側から健康を整えたい方、心と体の両面からアプローチしたい方におすすめの治療法です。